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トラブルガイド

成形不良

ジェッティング

 ゲートを通過した樹脂がくっつかず、流れた模様が成形品表面に形成する現象。

写真:ジェッティング
特徴  成形の初期段階において、ノズルから比較的低温の樹脂が射出された時、金型表面に当たって高粘度となった結果、渦巻き状になり次々と射出される熱い樹脂によって押し流され跡が残る。
原因
  • 樹脂温度が低い場合、溶融樹脂粘度が高くなり、金型に射出されたものは更に高粘度となり、流動抵抗が大きくなる。
  • 金型温度が低く、金型内に射出された樹脂が急冷されて高粘度となり発生する。
  • 上記現象はゲートが小さい場合には、キャビテイ内に射出される樹脂の流速が速くなって発生するケースが大半である。 ゲート断面積×流速=一定射出量
    (画像 : 上2本が低速射出成形のものに対し、下2本が高速射出成形でできあがったもの)
対策  成形条件
  • 樹脂温度を高くして粘度を下げる。
  • 非結晶性樹脂の場合、金型温度を使用樹脂の熱変形温度から20~30℃程度低くする。
  • 射出速度を遅くする。
  • 金型
  • ゲート通過時の流速を遅くする為にゲート断面積を広げる。
    【参照】製品設計ガイド

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