よくあるご質問
試験法について
ISOの試験法について教えて下さい。
比較的、ご質問の多い試験項目についてイラストで下記の試験法を紹介しています。 下記をクリックし、ご覧下さい。 ここでは、簡略化した内容で紹介しています。 詳細な情報は、個々の規格原文をご参照下さい。
ISOの試験法について
下記にて試験法を模式的に紹介いたします。 詳細な試験法はISO試験法原本をご参照下さい。
- シャルピー衝撃強さ --- ISO 179
- 引張降伏応力、引張弾性率 --- ISO 527
- 曲げ強さ、曲げ弾性率 --- ISO 178
- 荷重たわみ温度 --- ISO 75
- メルトボリュームフローレイト(M.V.R.) --- ISO 1133
シャルピー衝撃強さ ISO 179
試験片ノッチ背面をハンマー打撃して、破断に要したエネルギーをもって衝撃性を評価する。
・試験片寸法 ( mm ) 厚さ x 巾 x 長さ : 4 x 10 x 80 ・試験片固定間距離 : 62mm ノッチ 45°, 2mm深さ ・単位 : kJ/m2 |
引張降伏応力と引張弾性率 ISO 527
115mmの掴み条件で引張りを行い、変位と強力を計測する。 変位と強力の直線関係が成立する領域で引張弾性率を求め、 降伏点での強力から引張降伏点応力を求める。
・試験片寸法 ( mm ) ------------------------- 外形 全長 x 全巾 : 150以上 x 20 試験部 厚さ x 巾 x 長さ : 4 x 10 x 80 ------------------------- ・ 試験速度 引張降伏応力 : 50mm/min. 引張り弾性率 : 1mm/min. ・単位 : MPa |
曲げ強さと曲げ弾性率 ISO 178
試験片中央の圧子の変位に伴う強力を計測し、変位と強力の直線関係が成立する領域で弾性率を求め、降伏点での強力から曲げ強さを求める。
・試験片寸法 ( mm ) 厚さ x 巾 x 長さ : 4 x 10 x 80 ・支点間距離 : 64mm 試験速度 : 2mm/min. ・単位 : MPa |
荷重たわみ温度 ISO 75
液体伝熱媒体中の試験片を曲げ応力下で昇温し、軟化が始まり規定のたわみ量になった時の温度。 当社では下図のように「フラットワイズ」法で測定しています。
・試験片寸法 ( mm ) 厚さ x 巾 x 長さ : 4 x 10 x 80 ・ 荷重、昇温条件 曲げ応力 : 1.80MPa 支点間距離 : 64 mm 昇温速度 : 120℃/hr. ・規定のたわみ量 : 0.32mmたわみ ・単位 : ℃ |
メルトボリュームフローレイト(M.V.R.) ISO 1133
溶融した樹脂を温度と荷重を一定にした状態でダイから押し出す。 10分換算での樹脂の吐出容量を計測することで樹脂の流動性の指標とする。
・試験資料 乾燥ペレット ・ 測定条件 温度 : 220℃ : 230℃ (一部の耐熱系やアロイ系グレード) 昇温速度 : 120℃/hr. ・荷重 : 10kg ・単位 : cm3/10min. |