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よくあるご質問

樹脂特性について

耐薬品性について知りたいのですが。

 薬品がどのようなものかで結果が異なります。 溶解型薬品の場合は、ご使用は出来ません。 ABS樹脂の耐薬品浸漬試験結果をご覧下さい。
 また、歪のかかった環境での薬品との接触は割れの原因となることがあります(環境応力亀裂)。 環境応力亀裂に関する詳細な説明並びに対策については、「トラブルガイド」ページを参照して下さい。 当社では環境応力亀裂に対して改良された各種グレードを販売しています。

ABS樹脂の耐薬品浸漬試験について

 適用性は、無応力条件下(成形残留応力程度)のプラスチック試験片を各種薬品に常温浸漬し、外観観察の結果で判断したものです。
 異常の無い薬品でも、応力の存在下で薬品が触れると割れや劣化を起こす薬品もあります

 


ご注意とお願い : ABS樹脂はグレードによりその樹脂組成が異なっていますので、浸漬試験結果はグレードにより変化します。 試験結果は一般的傾向の参考情報の範囲でご利用下さい。 具体的なご検討時には、候補グレードによる使用環境での確認試験を行うことをお勧めいたします。


 

試験方法 : 1/8"曲げ強度試験片
浸漬日 : 7日間静沈
温度 : 常温
試験数 : n=5

薬品名
適用性
濃塩酸
やや黄変
塩酸(10%)
変化なし
濃硫酸
炭化
硫酸(30%)
変化なし
濃硝酸
著しく発泡
硝酸(30%)
変化なし
氷酢酸
白化膨潤
酢酸(10%)
変化なし
アルカリ カセイソーダ(30%)
変化なし
アンモニア水(10%)
変化なし
パラフィン系炭化水素 n-ヘキサン
変化なし
n-ヘプタン
変化なし
n-オクタン
変化なし
医療用パラフィン
変化なし
アルコール系 メチルアルコール
著しく白化
エチルアルコール
変化なし
イソプロピルアルコール
変化なし
ブタノール
変化なし
変性アルコール
変化なし
ベンジルアルコール
膨潤
アルデヒド系 アセトアルデヒド
溶解
ヘンズアルデヒド
溶解
エーテル系 メチルエーテル
溶解
ジエチルエーテル
溶解
イソプロピルエーテル
溶解
プロピレンオキサイド
溶解
ジオキサン
溶解
セルソルブ
溶解
ケトン系 アセトン
溶解
メチルエチルケトン
溶解
メチルイソブチルケトン
溶解
シクロヘキサン
溶解
エステル系 ギ酸エチル
溶解
酢酸メチル
溶解
酢酸エチル
溶解
ジブチルフタレート
膨潤
ジオクチルフタレート
膨潤
芳香族系 ベンゼン
膨潤
トルエン
膨潤
キシレン
膨潤
シクロヘキサン
変化なし
ハロゲン系炭化水素 二塩化メチレン
溶解
二塩化エチレン
溶解
三塩化エチレン
溶解
クロロホルム
溶解
四塩化炭素
溶解
石油系 ガソリン
膨潤
灯油
変化なし
二トリル系 アセトニトリル
膨潤
アクリロニトリル
膨潤
油類 灯油
変化なし
綿実油
変化なし
オリーブ油
変化なし
鉱物油
変化なし
絶縁油(変圧油)
変化なし
テレピン油(松ヤニ)
変化なし
水溶系 蒸留水
変化なし
食塩水 10%
変化なし
石鹸水 1%
変化なし
炭酸ナトリウム 20%
変化なし
過酸化水素水 10%
変化なし